ライフコーチの癒しと夢実現コーチング

        「ゲド戦記」心理学〜影との出会い〜1
 

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大好きな「ゲド戦記」になりました。

アーシュラ・K・ル・グウィン原作の
「ゲド戦記」はシリーズ物で全5巻。

その他にも外伝と文庫が一冊づつ出ている大作です。


その中でも最初の巻「影との戦い」が
いちばん好きです。

どんな内容かといいますと
生意気な魔法使いが禁じ手を使って
死ぬほど大変な思いをするお話なのですが

それはひとりの青年の自己受容の旅でも
あり、ぐっと引き込まれてしまいます。

その青年、魔法使いゲドは鼻柱が強く
自分の力を過信し「ほら、すげえだろ」と
禁じられた魔法を使うのですが

そこはやはり見習いの新米魔法使い。

間違って、なんと異世界の影を
地上に送りだしてしまうのです。

出てきた影は、いきなりゲドに襲いかかり
消えない傷跡を残して去っていきます。

死の淵から帰ってきたゲドは破門され、
おまけに自分が解き放った影に
つきまとわれ、殺されかけます。

しかし、そもそも気が強いくらいですし
死んでは元も子もないですから
ゲドは影を逆追跡を始めるのです。

そして、エンディング。

二つの存在が相い向かう、そのとき・・・




おっとと、今日は本の解説になっています(^^

これ以上話すと映画を見る楽しみが
なくなってしまうのでやめておきます。


ただ、この「ゲド戦記」を読んで
示唆深いなあと思ったことがあるんです。

それをみなさんにシェアしますね。





それは、影という概念です。



ゲドは自分の出した影から
追われました。

けれど、もうこれじゃあヤバいと思い
逃げることをやめて、今度は逆に影を
追い始めました。

すると、あらら、影は逃げていったのです。




こんなふうに私たちも見たくないもの
からは、逃げることがあります。




分かっているけど見たくない。

分かっているけど、今は解決したくない。

できれば考えたくない。

取りあえず時間の経過を待とう。




そういったことが多かれ少なかれ
あるかもしれません。


時間と共に良くなることや
解決することだってありますし

無理して向かい合うより保留にするのは
大人の技です。

でも、時間の経過で良くなるならいいのですが
虫歯のように放っておくと悪くしかならない
こともあります。

だからこそ、ときには自分を見つめる
行為が求められるのです。

とはいえ、自分を見つめる行為は
かなりしんどかったりします。

ゲドも、もうこれ以上は逃げられないと知り、
はじめて、逃げるのをやめたのですから。


それにしても、自分を見つめる行為は
なぜ、そんなにしんどいの?



それにはね、




それは・・・・・・





   自分で自分に隠しているものが、そこにあるから。








自分が自分に隠しているくらいですから
見たくない理由があるのです。

それを見ることは、少なくとも(当事の)
自分にとって脅威なのです。


そして、こういった隠している自分を
心理学ではシャドー(影)といいます。

そう、ゲドを追い回した影のように。


そして、影は地の果てまで逃げながら
結局はゲドを対面の場に導きました。


それは影の願いです。

なぜならば、いくら隠そうとしても
影は自分の中の一部。


一部であるということを認めてほしいのです。


影を受け入れないということは

好きな人に向かって

「あなたの目は好き、でも口はいらないから捨てて」

というようなもの。



影を受け入れないということは、つまり

「お前の一部分を受け入れたくない、受け入れない」


そう、自分自身に言い続けているのと同じこと。



向かい合うのが辛いのは、それを感じてしまうからなのです。



そして、さらに・・・・・・

恐ろしいことに。





それでも影を無視していると、


今度は・・・


影が鏡に映るようになります。


鏡、そう、つまり、目の前の人が
自分の影そっくりに見えてくるのです!


あなたが自分であることを認めていない
あなたの一部分を、目の前の人がやっている・・・


もしも、あなたが実際に考えただけでつらくなる
問題を抱えていたり、同じパターンの人間関係で
何度も悩む場合は、この影や鏡の概念が
当てはまるかもしれません。


次回は、これらの自分を見つめる行為に
まつわる影や、その影が他者に投影されたとき、
どうしたらいいかというお話しをします。



実際には、どんな影でもなにひとつ無駄な
ことはありません。

実はそれらを受け入れることで、才能や贈り物が
開花するのです。


暗闇にひそむなにかは、目をそらしている間は
めちゃめちゃ怖いもの。

でも、目をこらすと、カーテンが風で揺れている、

ただそれだけだったりするのです。


「ゲド戦記」心理学〜影との出会い〜2」に続く







           文:ライフコーチあまみ悠







このコラムは当社メールマガジン「人生を変える☆幸せ成功講座」から 抜粋、一部加筆・修正したものです。 ご購読はこちらです。

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